法事の知識:何回忌なのかにより早見表とグローバル解説で迷いを解消

法事は日本の伝統的な儀式の一つで、故人を偲び供養する大切な行事です。

しかし、何回忌にどのような準備をすべきか、また世界各地での法事の慣習はどう異なるのか、多くの人が疑問を抱えています。

この記事では、法事に関する基本的な知識からグローバルな慣習までを網羅し、迷いを解消します。

法事の基本:何回忌に何をする?

法事には、故人が亡くなって特定の年数ごとに行われる「何回忌」という節目があります。

一般的には、初七日から三十三回忌まで、故人を偲ぶための法要が行われます。

それぞれの回忌には意味があり、遺族や親族が集まり、故人の冥福を祈る重要な機会となります。

とらまん
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三十三回である理由は、三十年も経つと、世代交代して故人を知っている遺族が減ってしまうため、法事は続かなくなるということのようです。

初七日とは

故人が亡くなってから7日目に行われる法要です。

7日目の数え方は地域によって違いがありますが、基本的には亡くなった日を含めて数えるので6日後となります。

このあと7日ごとに法要が行われ49日目に忌明けの法要がなされます。

それが俗に言う「四十九日」であり、故人の霊が次の世界へ旅立つための重要な法要となります。

7日目>14日目>21日目>28日目>35日目>42日目>49日目

以上、故人の魂が成仏するための重要な儀式とされています。

とらまん
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近年では施主や参列者の都合により、「繰り上げ初七日法要」と言って葬儀と一緒の日に行う事例が増えてます。

以降の法要はあまり知られていないものが続き、四十九日となります。

一周忌、三回忌、七回忌

故人の死後1年、3年、7年を迎える法要です。

それぞれの年数には、仏教の教えに基づく意味が込められています。

1周忌>3回忌>7回忌>13回忌>17回忌>23回忌>27回忌>33回忌…

ここでは、亡くなられた年が1回目の命日とカウントし、1周忌が2回目の命日、3回忌が3回目の命日となってそれ以降、回忌数イコール命日の回数となります。

とらまん
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仏教の教えとして「3」と「7」には特別な意味があるとされているため、下一桁がその年に設定されています。

主な法要の早見表

法要は、故人を偲び、冥福を祈るための仏教の儀式です。

以下は一般的な年忌法要とその内容です:

法要
よみかた
内容
一周忌
いっしゅうき
故人が亡くなってから1年目の法要で、故人の2回目の命日に行われます。
初七日
しょなぬか
故人が亡くなってから7日目に行われ、葬儀の一部として行われることが多いです。
四十九日
しじゅうくにち
故人が亡くなってから49日目に行われ、故人の霊が次の世界へ旅立つための重要な法要です。
三回忌
さんかいき
故人が亡くなってから2年目に行われ、故人の死後3回目の命日にあたります。
七回忌
しちかいき
故人が亡くなってから6年目に行われる法要です。
十三回忌
じゅうさんかいき
故人が亡くなってから12年目に行われます。
二十三回忌
にじゅうさんかいき
故人が亡くなってから22年目に行われる法要です。
三十三回忌
さんじゅうさんかいき
故人が亡くなってから32年目に行われ、多くの場合、個別の供養を終了し、故人がご先祖様の仲間入りをするとされています。

これらの法要では、僧侶による読経や法話が行われ、遺族や親族が集まって故人を供養します。

また、法要の後には会食を行い、故人を偲びながら親族の絆を深めることも一般的です。

法要の具体的な内容や流れは宗派によって異なる場合があるため、詳細はご自身の宗派の教えやお寺の指導に従ってください。

法事の準備:必要なものは?

法事を執り(とり)行うにあたっては、仏壇の準備や供養の品、食事の手配など、さまざまな準備が必要です。

故人を偲ぶ心を形にするためにも、丁寧な準備が求められます。

仏壇の準備

仏壇には故人の遺影や位牌を中心に、花や線香、供物を供えます。

購入時は、あらかじめどこに置くか決めて置きどのくらいの大きさまで収納できるかサイズを計測しておきましょう。

店舗等にてデザインや材質等を考慮して選定したら、その仏壇に合った仏具も併せて購入しましょう。

仏具に関しては、宗派によっても違いがあるので、別途お調べください。

とらまん
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仏壇と言うと家具のような大きなイメージがありますが、コンパクトなものもありますのでお部屋の広さに合わせて選ばれるといいですね!

供養の品と食事の手配

仏壇には、故人が好きだった食べ物や、遺族が手作りした料理を供えることが多いです。

お寺やセレモニーホールに行かれての法事では、供花であれば百合や菊、共物でしたら盛り篭が一般的で、線香や蝋燭、果物などが盛られます。

法事でのお食事は、参列者や僧侶への感謝を表し、故人を偲ぶためのものです。

お食事の手配としては、法要を行った場所から近いお店であったり、帰りの交通機関までの距離を考慮して和食のお店を手配します。

手配のタイミングは、法事の行われる2週間前までには行っておくと安心です。

予算は1人3,000円~10,000円、故人の好みや参列者のニーズに配慮した手配を心がけましょう。

とらまん
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お子様がいらっしゃる場合にはお子様膳を用意します。

あらかじめ僧侶と参列者の大人と子供の人数把握が必要ですね!

グローバルな法事の慣習:世界はどう違う?

日本の法事の慣習は、仏教の影響を強く受けていますが、世界各地での法事は文化や宗教によって大きく異なります。

例えば、キリスト教圏では追悼ミサが行われることが多く、ヒンドゥー教では川での灰流しの儀式が行われます。

キリスト教圏の追悼ミサ

教会で行われるミサにて、故人の魂の平安を祈ります。

葬儀の3日後、7日後、30日後、1年後、3年後、5年後、7年後に儀式を実施。

この儀式をカトリックでは追悼ミサ、プロテスタントでは記念集会と呼んでいます。

また、カトリックの場合、教会の典礼暦で11月2日は、亡くなったすべてのキリスト者を記念する日となっております。

とらまん
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カトリックの葬儀の主な目的は、逝去した方が生前に犯した罪を神に許してもらうために洗礼、聖体拝領、塗油の秘跡などの儀式を執り行いますが、プロテスタントの葬儀では行いません。

ヒンドゥー教の灰流しの儀式

故人の遺骨を聖なる川に流し、魂の解放を祈る儀式です。

とらまん
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聖なる川 = ガンジス川のことみたいですね!

まとめ:法事の知識で迷いを解消

法事は、故人を偲び、遺族が一堂に会する大切な時間です。

この記事を通じて、法事の基本からグローバルな慣習までを理解し、迷いを解消することができたでしょう。

故人を偲ぶ心は、国や文化を超えて共通しています。大切なのは、故人を心から偲び、遺族が支え合うことです。

それが、法事の真髄と言えるでしょう。

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