水ようかんマニア必見!食材と発祥地から紐解く美味の謎

水ようかんといえば、夏の定番の和菓子ですよね。

つるつるの食感とさわやかな甘さが、暑い日にぴったりです。

でも、水ようかんはどこから来たのでしょうか。

どんな食材で作られているのでしょうか。

水ようかんの美味しさの秘密を、その歴史や発祥地から探ってみましょう。

水ようかんという食材の歴史とは?

水ようかんは、江戸時代に発明されたと言われています。

当時は、「水ようかん」というひらがなは使わず、「水羊羹」や「水羹」と呼ばれていて漢字のみのネーミングでした。

水羊羹は、羊羹の原料である寒天を水で溶かし、砂糖や水飴で甘味をつけたものです。

寒天は、海藻の一種であるテングサやオゴノリを乾燥させて粉にしたもので、水に溶かすとゼリー状に固まります。

とらまん
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ちなみに、寒天については、江戸時代初期(1685年頃)に伏見の美濃屋太郎左衛門によって発見されました。

寒天は、江戸時代に中国から伝わったとされていますが、水羊羹は日本独自の発明だと言われています。

水ようかんの名前の由来

水ようかんの名前の由来を順に追って説明します。

羊羹は中国から伝わったもので、禅宗では肉食が禁じられていることから、日本では、羊肉のスープに似た食感の寒天を使って植物性の羊羹を作りました。

これが羊羹のルーツと言われている。

水羊羹が誕生したのは、江戸時代中期のころで、当初は、おせち料理に付け加えるデザートとして扱われていた。

現在の主流である、寒天と餡を用いた練羊羹が作られるようになったのは、江戸時代の後期(1800年頃)である。その後、練羊羹を半練にしたものや、水分を多くした水羊羹が開発された。

ネーミングの変化としては、明治時代に入った頃に、羊肉のスープとは全く関係のない和菓子に、「羊羹」という名前をつけるのは不適切だと考えた人たちが、「羊羹」を「ようかん」と書くようになったというのです。

とらまん
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今でも「水羊羹」という字を見ることもあるし、どちらでも違和感ないので、この辺を気にするのは文明開化時期の明治時代の人なのでしょうか!

とらまん的に、この時代は、海外から入ってきた文化を日本流にしようとする動きを感じます。

水ようかんの発明者

水ようかんの発明者については、はっきりとした記録はありません。

しかし、水ようかんの発祥の地とされる福井県では、水ようかんの発明者は越前藩の藩医だと言われています。

越前藩の藩医は、寒天の健康効果に気づき、水で溶かして食べやすくしたものを、藩主や家族に勧めたというのです。

水ようかんは、消化が良くて栄養もあるので、病気の人や高齢の人にもおすすめです。

とらまん
とらまん

寒天を発見した、美濃屋太郎左衛門さんに感謝ですね!

水ようかんという食材の発祥の地は福井県

水ようかんの発祥の地として、最も有力なのは福井県です。

福井県は、水ようかんの原料である寒天の産地としても有名です。

福井県の寒天は、日本海に面した三国湾でとれるテングサやオゴノリを使って作られています。

三国湾の海藻は、冬になると寒さと波にさらされて、寒天の原料として最適なアガロースという成分が増えます。

福井県の寒天は、そのアガロースの含有量が高く、品質が良いと評価されています。

福井県の寒天は、江戸時代から全国に出荷されており、水ようかんの普及にも大きく貢献しました。

とらまん
とらまん

アガロースは、テングサやオゴノリなどの海藻から抽出された寒天の主成分で、ゲル化に優れた多糖類です。

福井県の水ようかんの特徴

福井県の水ようかんは、他の地域の水ようかんとは少し違います。

福井県の水ようかんは、寒天の量を少なめにして、水分を多く含ませることで、よりつるつるの食感に仕上げます。

また、砂糖や水飴だけでなく、黒蜜やきな粉をかけて食べるのが一般的です。

黒蜜やきな粉は、水ようかんの甘さを引き立てるだけでなく、栄養価も高めます。

福井県の水ようかんは、夏だけでなく、冬にも食べられます。

冬には、水ようかんを温めて、温かい水ようかんとして楽しみます。

温かい水ようかんは、体を温めてくれるだけでなく、風味も増します。

とらまん
とらまん

黒蜜&きな粉といって思い出すのは、山梨県の信玄餅ですね!

食べたことあるので、どんな味になるのか想像できました。

この組み合わせも、確かにおいしいです。

とらまんは、混ぜ合わせて、それだけで食べるのも好きです。

また、温かい水ようかんも気になります。

まずいわけないですよね!

福井県の水ようかんを代表する店舗

福井県には、水ようかんを専門に扱うお店や、水ようかんを自慢する和菓子屋さんがたくさんあります。

その中でも、特におすすめのお店をいくつかご紹介します。

阿んま屋

大正時代創業とだけわかっているので1912年~1926年で、福井県では一番の老舗かも!

各種和菓子を製造しており、現在の押しの商品は「生どらやき」のようです。

水ようかんは11月~3月の限定商品となっています。

丸岡家

1936(昭和11)年創業

バウムクーヘンやどら焼き等、和菓子をいろいろと揃えており、水ようかんは冬季限定として販売。

えがわ

1937(昭和12)年創業

水ようかん専門店

とらまん
とらまん

専門店なので、年間通していつでも購入できるし、水ようかん1本勝負なので、とらまんはこのお店、とても気になります。

久保田

1951(昭和26)年創業

甘納豆専門店として創業し、現在では、冬季限定で水ようかんを販売。

中村屋(福井県には存在しません)

これまで紹介したお店の中では「阿んま屋」の大正時代創業が最古だと思ってましたが、実はもっと古い情報が見つかりました。

あの有名な「中村屋」が、調べていて浮上してきました。

創業は明治時代で、水ようかんの製法は代々受け継がれています。

とらまん
とらまん

中村屋ってあの新宿中村屋?

福井県とどのように関係があるのか調べてみました!

福井県は創業者の相馬愛蔵が養蚕の研究をした場所で、1900(明治33)年には福井県鯖江市に「中村屋製蚕種所」を開設しました。

しかし、この事業は成功せず、翌年1901(明治34)年には東京に移り、本郷にあった「中村屋パン」を居抜きで買い取り、店名もそのままにしてパン屋として営業を始めました。

1909(明治42)年には新宿に移転し、現在の本店の地になりました。

とらまん
とらまん

福井県の水ようかんをここまで全国展開たのは中村屋だったんですね!

しかし、店名か創業者の名前でないところが少し悲しいですね!

水ようかんの食材の魅力と栄養

水ようかんの食材は、寒天と砂糖や水飴などの甘味料です。

寒天は、海藻から作られる天然のゼリーで、水ようかんの食感や形を作ります。

砂糖や水飴は、水ようかんに甘さを加えます。

水ようかんの食材は、シンプルですが、それぞれに魅力と栄養があります。

寒天の魅力と栄養

寒天の魅力は、その食感と健康効果です。

寒天は、水に溶かして加熱すると固まりますが、冷やすとつるつるになります。

寒天は、水ようかんの柔らかくてとろけるような食感を作り出します。

寒天の健康効果は、その成分にあります。寒天は、水溶性の食物繊維であるアガロースが主成分です。

アガロースは、腸内環境を整えたり、便秘や肥満の予防に効果があります。

また、寒天は、カロリーが低くて満腹感が高いので、ダイエットにもおすすめです。

寒天は、水ようかんの美味しさと健康を両立させる食材です。

とらまん
とらまん

寒天は、加熱すると固まるとは思いませんでした。

調べてみると35℃前後で固まり始めて95℃前後から2分程加熱を続けると溶けるようです。

砂糖や水飴の魅力と栄養

砂糖や水飴の魅力は、その甘さと風味です。

砂糖や水飴は、水ようかんに甘さを加えるだけでなく、色や香りも変えます。

砂糖や水飴の種類によって、水ようかんの味わいが変わります。

例えば、白砂糖は、水ようかんに透明感とさっぱりとした甘さを与えます。

黒砂糖は、水ようかんに琥珀色とコクのある甘さを与えます。

水飴は、水ようかんにつややかさとまろやかな甘さを与えます。

砂糖や水飴の栄養は、そのエネルギーにあります。

砂糖や水飴は、炭水化物の一種である糖質が主成分です。

糖質は、体のエネルギー源となります。

また、糖質は、脳の働きにも必要です。

砂糖や水飴は、水ようかんの甘さと活力を与える食材です。

とらまん
とらまん

糖分を控えている方にとっては、不要な栄養素になるかもしれません。

福井県では、黒蜜ときな粉の後付けで食べる水ようかんもあるので、糖分の調整はできそうですね!

とらまんの住んでる地域では見たことありませんが。

水ようかんという食材・発祥について:まとめ

水ようかんは、寒天と砂糖や水飴で作られる和菓子です。

水ようかんは、江戸時代に日本で発明されたと言われており、その発祥の地は福井県です。

水ようかんは、ふわふわの食感とさわやかな甘さが魅力で、夏に涼しく食べられるだけでなく、冬に温めて食べることもできます。

水ようかんは、寒天や砂糖や水飴というシンプルな食材で作られていますが、それぞれに魅力と栄養があります。

水ようかんは、美味しくて健康に良い和菓子です。

とらまん
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