おしることいえば、日本の冬の定番スイーツですよね。
あのほっとする甘さと温かさは、寒い日にぴったりです。
でも、おしるこはいつから日本にあるのでしょうか?
おしるこの食材はどこから来たのでしょうか?
おしるこの発祥には、意外なエピソードや伝説がたくさんあります。
今回は、おしるこの歴史や文化について、詳しくご紹介します。
おしるこの食材、小豆と餅の起源
おしるこの主な材料は、小豆と餅です。
小豆は、日本には紀元前から伝わっていると言われています。
小豆は、古代中国では薬用としても重宝されていました。
また、小豆は、邪気を払うという意味で、お正月や節分などの行事にも使われていました。
小豆は、日本ではもともと塩味で煮たものを食べていましたが、平安時代には砂糖で甘く煮たものも登場しました。
これが、おしるこの原型となります。
餅は、日本には弥生時代に伝わったと言われています。
餅は、もち米を蒸してついたもので、古代では神様への供物や祭りの食べ物として重要な役割を果たしていました。
餅は、日本の農耕社会において、豊穣や繁栄の象徴とされていました。
また、餅は、長持ちするという特徴から、保存食や非常食としても利用されていました。
餅は、日本ではもともと醤油や味噌などで味付けして食べていましたが、平安時代には砂糖や蜜で甘くしたものも登場しました。
これが、おしるこの具材となります。
おしるこという食材の発祥、いつどこで誰が作ったの?
おしるこの発祥には、いくつかの説があります。
一つは、平安時代の貴族の間で流行した「酒粥」という食べ物が元になったという説です。
酒粥とは、酒に餅や果物などを入れて温めたもので、冬の宴会や酒宴のお供に食べられていました。
酒粥は、酒に餅を入れるという点で、おしるこに似ています。
酒粥は、貴族の間だけでなく、武士や庶民の間にも広まりました。
酒粥は、酒の代わりに水や茶を使ったり、餅の代わりに小豆を使ったりするなど、さまざまなバリエーションが生まれました。
餅が入ればおしるこに似てるってのはムリがあるし、その餅の代わりに小豆が入ったとしても、両方が存在していないなら同じくムリがあると思う。
ということで、とらまん的には、この説は信じられません。
これが、おしるこのルーツの一つと考えられています。
もう一つは、室町時代の禅僧が作った「粥餅」という食べ物が元になったという説です。
粥餅とは、粥に餅を入れて食べるもので、禅僧たちは、精進料理の一つとして食べていました。
粥餅は、粥に餅を入れるという点で、おしるこに似ています。
粥餅は、禅僧たちが日本各地に広めたことで、一般の人々にも知られるようになりました。
粥餅は、粥の代わりに小豆を使ったり、餅に砂糖や蜜をかけたりするなど、さまざまなバリエーションが生まれました。
これが、おしるこのルーツのもう一つと考えられています。
こちらも最初は粥に餅が入っても、全然おしるこに似てるとは思いません。
しかし、バリエーションが加わって小豆と餅と砂糖、蜜ともなれば、おしるこのルーツなのかもしれません。
とらまん的には、この室町説を信じたいと思います。
おしるこという食材の文化、日本の風習や作法に関わるおしるこ
おしるこは、日本の風習や作法にも深く関わっています。
おしるこは、お正月や節分などの行事に欠かせない食べ物です。
お正月には、お餅を入れたおしるこを食べることで、一年の無病息災や家族の団欒を願います。
とらまんは、お餅が嫌いなので、いつも餅なし汁粉です。
これじゃ、ご利益もないですね!
節分には、小豆を入れたおしるこを食べることで、邪気を払って福を招くと信じられています。
また、おしるこは、茶道や菓子道などの日本の伝統芸能にも欠かせない食べ物です。
茶道では、お抹茶と一緒におしるこを出すことで、季節や趣向を表現します。
菓子道では、おしるこを作ることで、食材や器、火加減などの技術や美意識を磨きます。
おしるこという食材の魅力、日本だけでなく世界にも広がるおしるこ
おしるこは、日本だけでなく世界にも広がっています。
おしるこは、日本の伝統的なスイーツとして、海外の人々にも人気があります。
おしるこは、ヘルシーで栄養豊富な食べ物として、ダイエットや美容にも効果があると言われています。
また、おしるこは、日本の文化や歴史を知ることができる食べ物として、教育や観光にも活用されています。
おしるこは、日本の食文化の代表として、世界に発信されています。
とらまんは、おしるこが大好きで冬になると自販機で売り始めるので、寒い時に、時々買います。
しかし、砂糖の量を考えるとほどほどにしないといけないので我慢することも多いです。
実は、冷たく冷やしたおしるこもおいしいんですよ!
昔、ヤクルトから缶のおしるこがあってこれが冷えててビックリしたのですが、冷たいのもおいしいことがわかり感動した覚えがあります。
しかも、通常だと190ml缶しか見かけませんが、それは250ml入っててありがたく思ってましたが、残念なことに、今は姿を消してます。
「おしるこ」と「ぜんざい」の違い
おしることぜんざいは、どちらも小豆を砂糖で煮て、餅や白玉団子を入れたものですが、関東と関西では違いがあります。
関東
関東では、汁気の有無で区別します。
汁気のあるものを「おしるこ」、汁気のないものを「ぜんざい」と呼びます。
関東なら「おしるこ」がいいです!
とらまんは、あの汁が好きなもんで、汁気はあった方がいいです。
関西
関西では、餡の種類で区別します。
こしあんを使ったものを「おしるこ」、つぶあんを使ったものを「ぜんざい」と呼びます。
関西なら「ぜんざい」がいいです!
とらまんは、つぶあんが好きなもんで、何と言ってもぜんざいですね!
おしることぜんざいの名前の由来は、いくつかの説がありますが、確かなことは分かっていません。
おしるこは、見た目から来ていると言われています。
ぜんざいは、仏教語で「すばらしい」という意味の「善哉」に由来するという説や、出雲地方の神在祭でふるまわれた「神在餅」が変化したという説などがあります。
おしるこという食材・発祥について:まとめ
おしるこは、日本の冬の定番スイーツですが、その歴史や文化はとても深いものがあります。
おしるこの食材は、日本に古くから伝わっている小豆と餅です。
おしるこの発祥には、平安時代の酒粥や室町時代の粥餅という説があります。
おしるこは、日本の風習や作法にも深く関わっており、お正月や節分などの行事や茶道や菓子道などの伝統芸能にも欠かせない食べ物です。
日本で生まれたおしるこは、ヘルシーで栄養豊富な食べ物として世界にも広がっています。
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