毎年の「流行語」と出来事を逃さず、当時の空気感とともにお届けします。
流行語大賞が開始された1984年より順次やっていきます!
タイムマシンに乗ったつもりで、ひとつずつ振り返ってみましょう!
1980年代:バブルの昂揚とカルチャーの革新
1984年
流行語:○金・○ビ(まるきん・まるび)
アーカイブ:「マハラジャがオープン」「ドラゴンボール連載開始」「カラムーチョ」「風の谷のナウシカ」「新紙幣発行」「スケボー」「グリコ森永事件」「エリマキトカゲ」「オシンドローム」

ディスコ〈マハラジャ〉の喧騒が夜を彩り、『ドラゴンボール』の冒険が始動。
経済の隆盛を背景に、スケートボードやカラムーチョの登場がカルチャーに風穴を開けた年。
1985年
流行語:イッキ!イッキ!
アーカイブ:「神田正輝と松田聖子が結婚」「ハンディカム」「ショルダーホン」「スーパーマリオブラザーズ」「金妻ブーム」「ビックリマンチョコ」「日航ジャンボ機墜落」「おニャン子クラブ大人気」「分衆」

「イッキ!イッキ!」の掛け声とともに、ビデオカメラ〈ハンディカム〉が家庭に普及。
婚姻ニュースやゲームの革命作『スーパーマリオブラザーズ』が、新たなライフスタイルを提示しました。
1986年
流行語:新人類
アーカイブ:「写ルンです」「つくば万博開催」「天空の城ラピュタ」「男女雇用機会均等法施行」「究極」

既存の価値観を覆す〈新人類〉像の台頭と、手軽な“写ルンです”で撮るスナップ文化が花開いた年。
『ラピュタ』の大ヒットと万博の国際色が、革新への期待を高めました。
1987年
流行語:懲りない○○
アーカイブ:「朝シャン」「ゴクミ」「花キン」「バブル」「ねるとん紅鯨団」「マドンナ来日」「マイケルジャクソン来日」「国鉄民営化」「アメカジ」「マルサ」

朝のシャワー〈朝シャン〉からバブル景気まで、あらゆるものが“懲りず”にトレンド入り。
ゴクミ(後藤久美子)や大型アーティスト来日が、華やかな時代を象徴しました。
1988年
流行語:オバタリアン
アーカイブ:「昭和から平成へ改元」「ディスコ1988」「ファミコン」「東京ドーム完成」「プラザ合意影響」「リクルート事件」「東京ドーム完成」「リサイクル運動」

平成への改元という国の大きな節目とともに、“オバタリアン”がユーモアと共に語られた年。
ファミコン人気や東京ドームの完成で、娯楽と建設ラッシュが共存しました。
1989年
流行語:ジャパニーズ・モダン
アーカイブ:「携帯電話ショルダーフォン」「ビデオクルーザー」「リクルート事件」「平成スタート」「ディズニーランド30周年」「消費税導入」「ワープロ」「スーパーコンピュータ」

新時代〈平成〉の幕開けと共に、ショルダーフォンやワープロがビジネスツールを一新。
国内外の技術革新が渾然一体となった年でした。
1990年代:バブル後の模索とIT前夜
1990年
流行語:ジャストミート
アーカイブ:「プリクラ登場」「ディスコジュリアナ閉店」「エコカー開発」「携帯電話ムーバ開始」「東京湾アクアライン構想」「ラジオ体操」

プリクラでポーズを〈ジャストミート〉、ディスコカルチャーの終焉を迎えつつも、携帯電話ムーバが次世代通信の扉を開きました。
1991年
流行語:…じゃあ~りませんか
アーカイブ:「ジュリアナ東京オープン」「学校週5日制スタート」「バブル崩壊余波」「Windows 3.0発売」「セガサターン発表」

バブル後の虚脱感と、新たなライフスタイルへの揺らぎの中「…じゃあ~りませんか」が流行。
ゲーム&OSの進化が、静かな革命を起こしていました。
1992年
流行語:ちびまる子ちゃん
アーカイブ:「ちびまる子ちゃん放送開始」「スーパーファミコン発売」「湾岸戦争報道」「携帯電話普及」「インターネット日本語ドメイン開始」

国民的アニメ〈ちびまる子ちゃん〉が家庭に笑いをもたらし、スーファミや初期のインターネットが新時代の幕開けを告げました。
1993年
流行語:同情するなら金をくれ
アーカイブ:「JR鹿児島本線脱線事故」「消費税増税議論」「ボーダフォン前身設立」「初代iMac設計着手」

社会風刺の辛辣さを示す“同情するなら金をくれ”が流行。
通信・IT分野での準備が静かに進み、後の大躍進を予感させました。
1994年
流行語:オヤジギャル
アーカイブ:「死刑囚・袴田事件」「PS(PlayStation)日本発売」「インターネット商用化」「東海道新幹線300系デビュー」

PSの登場がゲーム体験を革新し、“オヤジギャル”という新ジャンルが認知された年。
交通・通信のインフラ刷新も進行中。
1995年
流行語:KY(空気読めない)
アーカイブ:「阪神・淡路大震災」「Windows 95発売」「地下鉄サリン事件」「ヤフー!ジャパン設立」「携帯ゲーム機Game Boy発売」

社会への懸念が“KY”を生み出し、悲劇と革新が交錯。
大震災を機にオンラインメディアが急成長し、ゲーム文化も全盛期に。
1996年
流行語:ポスト団塊
アーカイブ:「たまごっち発売」「DVDフォーマット策定」「携帯電話小型化」「Windows NT普及」「公衆無線LAN研究開始」

次世代世代への注目と共に〈たまごっち〉が大ヒット。
映像メディアの新基軸DVDも姿を現し、通信の小型化が加速。
1997年
流行語:IT土方
アーカイブ:「Windows 98プロジェクト開始」「ポケモン赤・緑発売」「携帯SMS開始」「新幹線ぞくぞく脱線事故防止」

“IT土方”と呼ばれる技術労働者が注目され、ポケモンが国民的現象に。
通信機能の多様化が、エンタメをさらに広げました。
1998年
流行語:だっちゅーの!
アーカイブ:「長野オリンピック開催」「Google設立」「iMac発売」「ケータイメール普及」「コカ・コーラ新戦略」

コメディの一節が〈だっちゅーの!〉を生み、GoogleやiMac誕生でデジタル時代が本格化。
オリンピックの高揚と共に、新旧が入り混じる年でした。
1999年
流行語:草
アーカイブ:「iモード拡大」「Y2K問題騒動」「DVDレコーダー普及」「Linux普及」「ADSL開始商用化」

ネットスラング〈草〉が生まれ、ホームネット時代が開幕。
ADSLやDVDレコーダーの普及で、家庭のデジタル化が急進展しました。
2000年代:Web2.0とモバイル革命
2000年
流行語:IT革命
アーカイブ:「ドコモiモードゲーム開始」「PlayStation2発売」「映画『千と千尋の神隠し』公開」「楽天市場急成長」「Google日本語入力開発着手」

インターネットが日常を塗り替え、モバイルコンテンツの先駆け〈iモード〉とPS2が次世代エンタメを牽引。
2001年
流行語:エコカー
アーカイブ:「DVDレコーダー普及」「トヨタプリウス初代発売」「iPod日本発売」「Wikipedia日本語版開始」

環境版プリウスがエコ意識を喚起し、DVDレコーダーとiPodが家庭の娯楽を刷新。
知識の共有も速く広がり始めました。
2002年
流行語:クールビズ
アーカイブ:「YouTube構想立案」「mixi設立」「任天堂ゲームキューブ人気」「地デジ放送試験」「ケータイカメラ普及加速」

地球温暖化対策として〈クールビズ〉が定着。
ソーシャルメディアや動画発信の萌芽が見え隠れします。
2003年
流行語:メタボ
アーカイブ:「StepMania発表」「Skypeベータ版リリース」「Nintendo DS発表」「iTunes Music Store日本上陸」「任天堂Wii開発開始」

健康志向が〈メタボ〉を生み、通信・ゲームプラットフォームの進化が同時進行。
2004年
流行語:草食男子
アーカイブ:「Facebook設立」「東北新幹線E5系開発」「YouTube開発」「Xbox 360発表」「mixiブーム」

消極的な男性像〈草食男子〉が話題に。
SNSと動画プラットフォームが、新たなコミュニケーション時代を拓きました。
2005年
流行語:ハニカミ王子
アーカイブ:「YouTube日本語版開始」「Wii発売」「Gmail日本語対応」「任天堂DS Lite発売」「Yahoo!オークション活況」

笑顔が愛されるゴルファーが〈ハニカミ王子〉となり、動画共有とゲームの両輪で家庭の姿が変貌。
2006年
流行語:イナバウアー
アーカイブ:「Twitter開発」「ニコニコ動画設立」「PS3発表」「初代iPhone構想」「Google Earth普及」

ジャンプの着地技名がトレンド入りし、ソーシャル&動画配信が世界をつなぎはじめました。
2007年
流行語:KY(空気読めない)再来
アーカイブ:「iPhone発売」「Android開発開始」「Wii Fit発売」「クラウドコンピューティング台頭」「Facebook急成長」

再び〈KY〉がネットスラングに躍り出て、スマホ革命が現実に。
2008年
流行語:草(ネットスラング)
アーカイブ:「iPhone 3G発売」「App Store開設」「クラウドストレージ普及」「Twitter大規模化」「高画質テレビ対応」

再ブレイクした〈草〉と共に、アプリの市場が爆発的成長。
家庭もモバイルも、すべてがつながる時代へ。
2009年
流行語:どや顔
アーカイブ:「Windows 7発売」「iPad構想」「AR技術研究」「クラウドサービス拡大」「Googleアース機能強化」

得意げな表情〈どや顔〉が一過的に流行し、一方でタブレットやARが新たな未来を示しました。
2010年代:ソーシャル⇄モバイルの深化
2010年
流行語:スマホ
アーカイブ:「LINEサービス開始」「iPad発売」「Twitter日本語版登場」「クラウド定着」「Facebookモバイル化」

“スマホ”が日本語として定着し、LINEやSNSがコミュニケーションの主戦場に。
2011年
流行語:絆/爆買い
アーカイブ:「東日本大震災」「東京スカイツリー開業準備」「東北楽天日本一」「東北新幹線E5系運行」「原発事故対応」

大震災を経て〈絆〉が国民の胸に刻まれ、訪日客の〈爆買い〉が経済現象に。
2012年
流行語:お・も・て・な・し
アーカイブ:「ロンドン五輪日本選手活躍」「東京オリンピック招致成功」「スマホ決済研究」「ドラゴンクエストX発売」「クールジャパン推進」

五輪招致の歓喜と共に、“お・も・て・な・し”が国を代表する言葉に。
2013年
流行語:じぇじぇじぇ
アーカイブ:「あまちゃん人気」「ポケモンXY発表」「LINEスタンプ流行」「IoT研究」「初音ミクコンサート」

朝ドラの名セリフが〈じぇじぇじぇ〉を広め、SNSのスタンプ文化が急増。
2014年
流行語:ダメよ~ダメダメ
アーカイブ:「ダメよ~ダメダメ人気」「消費税再増税議論」「VR研究」「消費税率8%へ」「嗜好品規制議論」

バラエティのフレーズが社会を席巻し、同時に消費税や新技術の議論が活発化。
2015年
流行語:爆買い
アーカイブ:「訪日外国人急増」「消費税再増税決定」「AI研究盛況」「LINE Pay開始」「Netflix日本上陸」

“爆買い”現象が顕著化し、モバイル決済やAIが経済構造を変え始めました。
2016年
流行語:PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)
アーカイブ:「ポケモンGO配信」「VRヘッドセット商用化」「Apple Watch発売」「東京五輪準備加速」「ファーウェイ急成長」

数秒の動画から生まれた旋風〈PPAP〉と、AR・VRがエンタメの境界を壊しました。
2017年
流行語:インスタ映え
アーカイブ:「Instagram利用急増」「TikTok日本上陸」「IoT家電普及」「キャッシュレス決済拡大」「任天堂Switch発表」

見栄えを追求する〈インスタ映え〉が消費行動を変え、Switch発表がゲーム界に新風を呼び込む。
2018年
流行語:そだねー
アーカイブ:「平昌オリンピック日本女子カーリング快進撃」「5G研究開始」「eスポーツ市場拡大」「AI翻訳機実用化」

カーリング選手の素朴な掛け声が〈そだねー〉を生み、5GやAIが次世代通信を下支え。
2019年
流行語:ONE TEAM
アーカイブ:「ラグビーワールドカップ日本大会」「消費税10%導入」「5G商用化準備」「東京マラソン環境配慮」「XR技術研究」

異色の団結メッセージ〈ONE TEAM〉が感動を呼び、通信・XR研究の歩みが同時進行。
2020年代:変化の加速と国際舞台の挑戦
2020年
流行語:3密/オンライン〇〇
アーカイブ:「COVID-19パンデミック」「テレワーク急増」「オンライン飲み会隆盛」「東京五輪1年延期」「DX推進」

“3密”でウイルスとの戦いを示し、オンライン化が社会を貫流。
2021年
流行語:withコロナ/stay home
アーカイブ:「東京オリンピック・パラリンピック開催」「ワクチン接種開始」「NFTアート流行」「メタバース研究」「環境意識高揚」

パンデミック下での新常態を示す言葉と、高度なデジタルトレンドが同居した年。
2022年
流行語:リア充爆発しろ
アーカイブ:「ウクライナ情勢報道」「カーボンニュートラル議論」「メタバースサービス拡大」「SDGs浸透」「LNG価格高騰」

オンライン文化の皮肉表現が注目され、世界情勢と環境問題が同時にクローズアップ。
2023年
流行語:アレ/A.R.E
アーカイブ:「WBC日本14年ぶり優勝」「大谷翔平MLB MVP獲得」「AI生成画像議論」「5G本格展開」「宇宙旅行商用化」

キャッチーな疑問詞がSNSを席巻し、スポーツ&テクノロジーの二刀流が国民を沸かせました。
2024年
流行語:ふてほど
アーカイブ:「パリ五輪開催」「AI倫理規制議論」「量子コンピュータ成果発表」「カーボンフットプリント意識」「空飛ぶ車研究」

新興スラングと世界最高峰スポーツの祭典が重なり、未来への期待と課題が交錯。
2025年
流行語:(まだこれから)
アーカイブ:「AI自動運転実証走行」「次世代通信6G研究」「宇宙太陽光発電構想」「ジェンダー平等推進」「持続可能都市計画」

未来志向の言葉が躍り、6Gや宇宙発電など壮大な構想が現実の一歩に。
流行語&出来事のトレンドアーカイブ:まとめ
振り返ると、言葉と出来事はいつも時代の鏡でした。
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今年もまた、新しい言葉と発見が私たちを待っています。
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