パソコンが動作が鈍く感じられたことはありませんか?
このような場合、最適化手法を用いて改善できることがあります。
ここでは、Windowsパソコンの最適化方法について詳しく解説します。
Windowsには最適化のためのツールが提供されており、これらの機能を理解し、実行することで、常に快適なパソコン環境を維持できるようになります。
まずは、どのような方法があるのか見ていきましょう。
パソコンを最適化する4つの方法
最適化と言う言葉からWindowsには「デフラグ」というアプリが最適化するアプリとして知られています。
この操作については、次に挙げる4項が該当します。
ここでは、不要なファイルやエラーとなったファイルを残したまま整理をしても、本当の意味での最適化とは言い難いので、3つの手順を加え4つの最適化として以下の順番で説明をしていきます。
1.不要なファイルやフォルダを整理する
2.各種アプリが生成した一時ファイルで、消去しても問題のないファイルを整理する
3.ハードディスク内のデータエラーを修復する
4.ハードディスク内の断片化されたデータを修復する
それでは、いってみましょう!
パソコン内の不要なファイルやフォルダーを最適化する!
最適化の基本の部分となりますが、いらなくなったものをいつまでも置いておくと大事なものが探しにくくなったり、いるのかいらないのかもわからなくなってしまい、挙句の果てには保存領域の枯渇… ここまで言うと大袈裟ですが、そんなことを考えいらないものは処分していきましょうね!
【2つの方法】
1.不要ファイルや不要フォルダーを右クリックして「削除」
2.不要ファイルや不要フォルダーを選択して、キーボードの「Del」または「Delete」
どちらも同じ結果なので、やりやすい方法でやっていただけたら結構です。
アプリが生成した消去しても問題のないファイルを最適化する!
【Windows11の場合事前設定要】Windows10の方はこちらまで
1.スタートボタン右クリックで「設定」⇒「システム」⇒「ストレージ」
2.「ストレージセンサー」は「ON」にしておくことをお勧めします。
この設定は、ダウンロードフォルダーやごみ箱内のファイルを一定期間後に自動的に消してくれます。
通常これらのものは不要なので自動で消してくれるなら設定しておいた方がゴミが残らないというものです。
3.「ストレージセンサー」をクリックし詳細設定をします。
4.「一時ファイルをクリーンアップ」ここのチェックは入ってること!
5.「ユーザーコンテンツの自動クリーンアップ」ここは「ON」になっていること!
6.5項の位置から以下の設定はクリーンアップのタイミングなので、ご都合に合わせて設定してみてください。(わからなければ既定のままで結構です)
7.現在入っているダウンロードフォルダーやごみ箱のものがいらなければ「今すぐストレージセンサーを実行する」を押してみましょう!(わからない場合は押さずにそのままで結構です)
8.左上の「←」で1つ前の画面に戻ります。
(不明時は、1項の手順で「ストレージ」を開きます)
9.「一時ファイル」をクリックします。
10.「ダウンロード」のチェックは消えていること。
ここは先にストレージセンサーで自動設定をしているので消えていて問題ないという考えです。
その他設定項目は人それぞれですが、私の場合は「ダウンロード」「配信の最適化ファイル」「Windowsアップグレードログファイル」以外はチェックを入れてます!
キャッシュ系は高速化のために自動で生成されるもので、エラー系は個人的には故障修理を依頼すこともないので不要と考えています。
(わからない場合は、以下参考に!)
参考:一時ファイルの主な種類
1 | 「システムエラーのメモリダンプファイル」 | エラーの情報なので故障時に修復を依頼する場合に必要になるもの |
2 | 「ダウンロード」 | ダウンロードしたものが保存される場所なので、その都度対応していれば不要 ここではストレージセンサーで自動削除設定をしているのでオンにしておく必要もない |
3 | 「配信の最適化ファイル」 | 更新プログラムをダウンロードする時に必要なファイルで不要となったら自動削除される |
4 | 「Microsoft Defenderウイルス対策」 | ウイルス対策の中でも重要性が低いと言っているので削除しても問題はない |
5 | 「縮小表示」 | 消しても画像等のファイルを開いた時に再生成されるものなので不要 |
6 | 「一時ファイル」 | アプリが吐き出した一時的なファイルで、消して問題の起こるものではないと思われる |
7 | 「システムエラーのミニダンプファイル」 | エラーの情報なので故障時に修復を依頼する場合に必要になるもの |
8 | 「インターネット一時ファイル」 | インターネット等のアクセスを早くするために保存されているもので消してしまった方が情報の信頼性は高い |
9 | 「DirectXシェーダーキャッシュ」 | 高速化のためのキャッシュ機能で、自動的に再生成されるため削除しても問題ない |
10 | 「Windowsエラー報告とフィードバックの診断」 | エラーの情報なので故障時に修復を依頼する場合に必要になるもの |
11 | 「Windowsアップグレードログファイル」 | トラブルシューティング時に利用される情報 |
Windowsには「ディスククリーンアップ」というアプリが用意されています
パソコン左下の検索窓より「ディスククリーンアップ」と入力することで簡単に起動できます。
ドライブレター毎にお掃除をするので、全ドライブのお掃除をするのであれば、すぐ終わりそうな全体容量の少ないドライブからやっていただくのが効率的だと思います。
【Windows10の場合ここで削除データの選択があります】
1.「Windows ESDインストールファイル」はチェックがはずれていること!
2.以下3つは不要なのでチェックします!
・「Windows Defenderウイルス対策」
・「ダウンロードされたプログラムファイル」
・「インターネット一時ファイル」
その他、要否判断つかない場合は、チェックを外して実行してください。
参考:コマンドでお掃除をする方法
コマンドプロンプト(検索窓より“CMD”で検索)を使った方法
cleanmgr /d c:
このコマンドはお掃除ドライブをCドライブとして設定した例となります。
ハードディスクのエラーチェックと修復
エラーがあった場合には事前に修復可能なものは修復しておきたいのでエラーのチェックと修復を行います。
1.「Windowsキー」+「E」でエクスプローラを起動します
2.左ペインより「PC」をクリック
3.ハードディスク内の全ドライブが対象ですが、ここではメインドライブのCドライブで説明します。Cドライブを右クリックし「プロパティ」クリック
4.「ツール」タブの「チェック」をクリック
5.エラーが検出されなければ終了となりますが、スキャンしてエラー修復を行います。
ハードディスクは消耗品なので、長く使っているとエラーの修復もできない場合もあります。
エラーとなっても無視されるだけなので問題を起こすことはありません。
参考:コマンドでエラーチェックおよび修復をする方法
コマンドプロンプト(検索窓より“CMD”で検索)を使った方法
chkdsk /f /r
処理が競合しているとボリュームが別のプロセスで使用されているためchkdskを実行できません。次回のシステム再起動時に…と出力することもあるので、その時は「Y」を押して「ENTER」で再起動時にチェックが走るようになります。
このコマンドはチェックディスクと呼ばれるものです。
「/f」は見つかったエラーを修正する命令
「/r」は不良セクタ内の読み取り可能な情報を回復させる命令
ハードディスク内の断片化されたデータを修復する!
ファイルの削除や変更等を繰り返すことで、データがあちこちに分割されて断片化が起こります。
断片化が起こるとファイル処理をするのに分散されたデータを探しに行くような動きとなり処理がその分遅くなります。
こんな時に行うのがデフラグと言って、これもWindowsの標準ツールとして存在します。
1.パソコン左下の検索窓より「デフラグ」と入力すると「ドライブのデフラグと最適化」というアプリが起動できます。
2.「現在の状態」が“最適化が必要です”となっているドライブが対象ですが、ここではメインドライブのCドライブで説明します。Cドライブを選択し、「最適化」をクリックします。(HDDの容量が多いとかなり時間がかかるかもしれません。途中で停止するのはリスクもあるので時間のある時に実施することをお勧めします)
この「ドライブのデフラグと最適化」も自動で実施することが可能です。
起動後に表示される「設定の変更」から“毎日”“毎週”“毎月”と実施するドライブを指定して自動化可能なので、よろしければ設定してみてください。
参考:コマンドで修復する方法
コマンドプロンプト(検索窓より“CMD”で検索)を使った方法
sfc /scannow
このコマンドはシステムファイル修復確認(SFC)と呼ばれるものです。
ここまで最適化を行ったなら、ご自分のパソコンのベンチマークを調べてみるのもいいですよ! よろしかったらこちらを参照してくださいね!
パソコンを最適化する方法:まとめ
パソコンの最適化に関する4つの方法をまとめました。
これらの方法を実行することで、パソコンの動作を向上させ、ストレスなく利用できるようになります。
パソコンが遅くなった場合や不要なデータの削除によりストレージの枯渇が解消されて場合は、これらの手順を試してみてください。
それでもストレージが枯渇している場合は、ハードディスクやSSDを購入して大きなデータを移行する等も検討されるといいですね!
USBタイプ(外付け)であれば、簡単に増設ができますよ!
以上の内容は、快適なコンピューティング環境を保つためにきっと役立つでしょう。
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