エビフライ、その食材の秘密と発祥の真実。今日までの歴史を振り返る

エビフライは、日本の定番の洋食として親しまれています。

カリッとした衣とぷりぷりのエビの組み合わせは、老若男女問わず人気があります。

しかし、エビフライはどのようにして誕生したのでしょうか?

その食材の秘密と発祥の真実を、今日までの歴史を振り返ってみましょう。

エビフライという食材の発祥は日本ではなくヨーロッパ?

エビフライは、日本独自の料理と思われがちですが、実はその発祥はヨーロッパにあります。

とは言っても、エビを使ったフライというものではなく、エビフライの旨さの決め手となっている衣の発祥という話しです。

15~16世紀に、北イタリアを始め、オーストリアやドイツでは、硬くなったパンや、ビスケット・乾パンのような食材を細かく砕いたものを衣として使っていたようです。

それが、ヨーロッパ全土に広まり、1853年(江戸末期)に黒船来航でポルトガル人が欧米諸国の文明を日本に持ち込んだ時に、この衣を使った揚げ物が伝わったとされています。

とらまん
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まずは、エビフライの重要ポイントである衣についての分析から入ったわけですね!

ペリー来航で欧米文化の浸透が関係していたんですね!

エビフライという食材の誕生と発明者の功績

その間、ドイツではウィンナーシュニツェルという料理が考案され、日本では、東京・銀座にある明治28年(1895年)創業の老舗洋食屋「煉瓦亭(れんがてい)」で、フライパンで焼上げたとんかつやメンチカツがフィーバーしました。

日本では、徐々に煉瓦亭以外の洋食店も、外国産のパン粉は高価であることや、日本人好みの食感や風味を際立たせるため、生パンを大きめに粉砕したものを衣にすることでサクサク感のある、独自の衣を使用するようになりました。

そして煉瓦亭では、さらに研究を重ね、1900年(明治33年)頃、二代目亭主であった木田元次郎氏がもっと人気の料理を作ろうと様々な食材にパン粉を付けてを揚げたところ、エビフライが生まれたと言われています。

煉瓦亭は、エビフライの他にも、ポークカツレツカキフライオムライスハヤシライスなどの洋食の発祥店として知られており、今でも多くの人々に愛されています。

とらまん
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ドイツはドイツで肉料理に、細かく粉砕した乾燥パンや、ビスケットや乾パンのような食材を使った衣でウィンナーシュニツェルを考案し、日本は日本で大きく粉砕した生パンを使った衣でエビフライを考案したということなので、エビフライの発祥は日本の東京・銀座にある洋食屋「煉瓦亭」二代目亭主の木田元次郎さんということでした

エビフライという食材の世界的な広がりとバリエーション

エビフライは、日本で誕生した後、世界中に広がっていきました。

特に、アジアでは、エビフライをカレーやチリソースなどのスパイシーなソースで食べることが多く、各国の独自の味付けが楽しめます。

また、エビフライは、サンドイッチやバーガーなどの具材としても使われることがあり、様々な食べ方が可能です。

エビフライは、料理に使う素材によってもいろいろなバリエーションがあります。

パン粉の種類は、地域や店によって異なる

・粗目(荒く砕いたパン粉)
油を適度に含み揚げ色がよくつくため、揚げ物に使うのが最適


・細目(細かく砕いたパン粉)
滑らかな舌触りを生かし、また程よい焦げ具合からの香ばしさが出、淡泊な素材の味を補うことができるために、ハンバーグ、肉団子、ミートローフなどといった肉料理のつなぎや、カツレツのような焼き物に使う


・中目
汎用タイプで、調理全般に使用できる。パン粉を用いて揚げ物をする際、軽く霧吹きなどで湿らせておくと歯ごたえのいい衣になる


・乾燥パン粉
パン粉のうち、水分が14%以下になるように乾燥したもの。


・生パン粉
パン粉のうち、乾燥しないもの。


・セミドライパン粉
パン粉のうち、乾燥パン粉及び生パン粉以外のもの。


とらまん
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各地域や店では、自分たちの好みや特色に合わせて、パン粉の種類を選んでいます。

エビフライは粗目の生パン粉が適してましたね!

エビの種類は、エビフライのランクの決め手になる

・ブラックタイガー
大きく成長し、値段も安く手に入ります。
身がかたくプリプリとしているので歯ごたえがありますが、クルマエビよりは少々クセのある味がする


・バナメイエビ
ブラックタイガーよりもさらに安く手に入るエビとして人気を集めています。
大きさはブラックタイガーよりも小さいですが、身はやわらかくプリプリとした食感があります。
エビのしっかりとした風味もあるので、嫌味もなくおいしい味わいです。


・クルマエビ
高級店でよく使われるエビです。
体調約20cmほどで縞模様があり、体を丸めると車のタイヤのように見えることからクルマエビという名前がつきました。
味は高級品で、身が濃くしっかりとした食感を持ちます。
火を通すと甘くなり、甘みが増すという特徴があります。


とらまん
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一般的によく利用されるのは安価なバナメイエビやブラックタイガーです。

とらまんの夢は、イセエビのような、でっかいエビのエビフライをかぶりつくことです。

エビフライという食材・発祥について:まとめ

エビフライは、日本で発明された食材ですが、その起源はヨーロッパの衣の歴史にあります。

15~16世紀に、北イタリアやオーストリア、ドイツでパンやビスケットなどを砕いて衣にした揚げ物が流行し、1853年(幕末)に日本に伝わりました。

その後長い年月を経て日本では、1900年(明治33年)に煉瓦亭という老舗洋食屋が、生パンを大きく砕いた衣でエビを揚げてエビフライを考案しました。

エビフライは、世界中に広まり、各国のソースやパン粉でアレンジされました。

エビの種類によっても、エビフライのランクが変わります。

ブラックタイガーやバナメイエビは安くて人気ですが、クルマエビやイセエビは高級で豪華です。

エビフライは、カリッとした衣とぷりぷりのエビの組み合わせが魅力的な料理です。

とらまん
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